楽器の上達に欠かせない『教則本』、ジャズベーシストに書かれた教則本は多くありませんが、初心者の方は何を購入すれば良いか判断が難しいですよね。それぞれに特徴があるので自分のレベルや目的に合った物を手に入れなければ意味がありません。こちらではジャズベーシストを対象としたお勧め教則本を初心者と中級者に分けて紹介しますので是非参考にしてください。
初心者向け教則本
ジャズ・スタンダード・バイブル
ジャズ・スタンダード・バイブルは表紙が黒いことから、ジャズ界隈では『黒本』と呼ばれています。
1巻と2巻が販売されており、どちらもセッションやライブで頻繁に演奏する曲が数百曲掲載されています。
こちらは教則本ではありませんが、ジャズを学ぶ上で必須の楽譜本となります。
バイブル・フォー・ジャズ・ベース
『ジャズ・スタンダード・バイブル』の著者、納浩一さんによるベーシスト向けの教則本です。スケール練習やリズム練習といった楽器演奏の基礎から、ウォーキング・ラインやベース・ソロの構築方法まで、ジャズやフュージョンを演奏したい人に向けて、その知識を伝授します。アコースティック・ベースはもちろんエレクトリック・ベースも視野に入れた内容で、ジャズを演奏したいすべてのベーシスト必携の書です。
3年後、確実にジャズ・ベースが弾ける練習法
ジャズ初心者が3年後にジャム・セッションをできるようになる練習法を提示している教則本。音程、コード、スケール等、ジャズ演奏にとって必要な知識を丁寧に解説している。ウッドベースとエレキベースの両方を対象にしているのも嬉しいですね。
Ray Brown’s Bass Method
マスター・オブ・ジャズベースのレイ・ブラウンが著者の教則本です。
初心者を対象にしており、スケールの基本練習、スケールのパターン練習、分散和音の練習といった内容になっています。基礎的な事が書かれていますが、真面目に取り組めば基礎力は身に付くでしょう。
ベース・ライン完全攻略 ステップ・アップのための理論と実践
いつも同じベースラインしか弾けないというプレーヤーの為の教則本です。基礎的な音楽理論を理解してマンネリを打破できる内容となっています。
丁寧な解説とエクササイズが詰め込まれているので、全ての課題を習得するには時間がかかりますが根気良く学習を続ければ更にステップ・アップしたベースラインが弾けるようになるでしょう。
ベース・ソロにも応用できる内容ですので一石二鳥の教則本です。お勧めです!!
中級者向け教則本
Ray Brown Legendary Jazz Bassist
こちらはレイ・ブラウンのトランスクリプション(コピー集)で、Days of Wine and Roses、Love Is Here to Stay 、Mack the Knifeなど18曲のベースラインとアドリブソロが掲載されています。 レイ・ブラウンの音使いを研究できる最高の教則本です。
Charlie Parker Omnibook
Sax奏者チャーリー・パーカーのアドリブソロコピー集です。ヘ音記号で書かれているのでベーシストにとっては有難いですね。サックスのソロをベースで弾くのは容易ではありませんが、少し練習すれば弾きこなせるフレーズが沢山掲載されています。ジャズ=ビバップと言って過言はなく、チャーリー・パーカーフレーズ(ビバップフレーズ)を理解してジャズ語を習得する必要があります。
具体的なこの本の使用例として、掲載されているフレーズからお気に入りを見つけて12keyでの練習や、課題曲のコードに移調して練習すると効果的です。ビバップフレーズの辞書として利用できる貴重な本です。
ジャズ・ライン (インサイド・インプロヴィゼイション vol.3)
ボストンのニューイングランド音楽院で指導しているSax奏者ジェリー・バーガンジィが著者。世界的教育者としても有名で即興演奏に関する教則本をシリーズ形式で出版しており、本書はシリーズの第3巻でビバップスケールを習得するための内容となっています。
ジャズの基本であるビバップスタイルをスケールという基礎練習で身に付けられる素晴らしい本です。全楽器を対象として書かれているのでベースでも問題なく学習できます。
まとめ
ジャズベースの為の教則本いかがだったでしょうか?
ベーシストに特化した内容と全楽器を対象にした教則本をご紹介しました。それぞれ特徴がありますのでご自身のレベルや目的に合わせて購入してください。悩みに対して手助けとなるヒントが隠されていると思いますよ。
たった一冊の教則本が音楽人生を変えることもあります。
楽器の基礎力アップの為の教則本も紹介していますので合わせてご一読ください。