エレキベース弦は消耗品で2週間から1ヶ月ほどで交換するのが一般的ですが、弦交換をしようと思っても種類が多くて何を選んで良いか分からない!というベーシストも多いのでは無いでしょうか?
そんなベーシストの為にこの記事ではエレキベース弦の選び方を素材、太さ(ゲージ)、メーカー、形状という重要な要素に着目して詳しく解説していきます。
弦選びに参考になる記事と思いますので是非最後までご一読ください。
ウッドベース弦についてはこちらで紹介していますのでご興味のある方は是非ご覧ください。
ベース弦の選び方
エレキベース弦の種類はかなりの数があり、知識がないまま購入してしまうと最悪の場合交換できないという事態になります。ポイント以下の6つになりますのでしっかり押さえておきましょう。
- 弦の本数
- スケール(弦の長さ)
- ゲージ(弦の太さ)
- 弦の素材
- 弦の形状
- コーティング弦
それでは順番に見ていきましょう。
弦の本数
4弦ベースが主流ですが、近年は5弦ベースと6弦ベースも珍しくない時代です。例えば5弦ベースに4弦ベース用のセット弦を購入した場合は1弦足りない状況になってしまいます。弦購入時は弦の本数について確認しましょう。
スケール(弦の長さ)
「スケール」とは、ナットからブリッジサドルまでの長さのことです。持っているベースのスケールに対応した弦を選ばなければ、長さが合わずに張れないことがあるため注意が必要です。
スケールには、長い順に「エクストラロングスケール/スーパーロングスケール」(35インチ)、「ロングスケール」(34イン)、「ミディアムスケール」(32インチ)、「ショートスケール」(30インチ)の4種類があります。
それぞれの特徴を押さえておきましょう。
- ロングスケールは最も一般的でポピュラーなサイズ
- エクストラロングスケールは多弦ベースによく用いられてられいる
- ミディアム・ショートスケールは小柄な楽器に使用されている
購入した店舗やネットなどでお持ちのスケールを把握しておきましょう。
ゲージ(弦の太さ)
弦の種類やメーカーによってゲージ(弦の太さ)がことなります。太い弦を選べば中低音が強調され腰のあるサウンドになりますが、弦の張りが強くなり速いパッセージを弾くのにコツがいります。
逆に弦が細くなると中低音域が減り、高音域が目立つ明るいサウンドになります。弦の張りは弱くなり、速いパッセージを弾くのに適しています。
弾き心地の感覚や音の趣味はプレーヤーにより異なりますのでご自身に合った弦を選びましょう。以下で定番のゲージを記載していますので参考になさってください。(数字が弦の太さを表しています)
4弦ベース
4弦は以下の2種類が定番のゲージです。
- 45(G弦)・65(D弦)・85(A弦)・105(E弦)
- 45・65・80・100
※以下のように記載されている場合もあります。
.045(G弦) .065(D弦) .085(A弦) .105(E弦)
5弦ベース
5弦は以下の2種類が定番のゲージです。
- 45(G弦)・65(D弦)・85(A弦)・105(E弦)・130(B弦)
- 45・65・80・100・130
6弦ベース
6弦は4・5弦ベースよりはゲージがメーカーごとに微妙に異なりますが以下の2種類が定番のゲージです。
- 32(C弦)・45(G弦)・65(D弦)・80(A弦)・100(E弦)・130(B弦)
- 27・45・65・85・105・125
弦の素材
エレキベースで主に使用される素材は2種類あります。
ニッケル
エレキベース弦の中でも最もポピュラーなのがニッケル弦です。バランスの良いサウンドが特徴でどのようなスタイルにもマッチします。手触も良く、初心者からプロまで幅広いプレーヤーやに人気の高い素材です。値段も安いので迷ったらニッケルをお勧めします!
ステンレス弦
ステンレス弦のサウンドはハッキリしており、明るい特徴を持っており、特にスラップ奏法を多く使用するプレーヤーにおすすめです。
弾き心地(手触り)はニッケルよりもザラザラしています。硬い素材ですのでサビに強く、ニッケルより耐久性に優れています。
弦の形状(巻き方)
ベース弦の形状(巻き方)は素材と同じくサウンドに与える影響力が高いです。主な形状は以下の2種類です。
ラウンドワウンド
最も一般的なエレキベース弦の形状です。表面がデコボコしているので触った感触がザラザラしています。指弾き・ピック弾き・スラップなど多様な奏法に適しておりどんなジャンルにもマッチします。明るい音色で立ち上がりが早く、サスティンが長いのも特長です。
フラットワウンド
フラットワウンド弦は落ち着いた音色でサスティンがラウンドワウンドより短いのが特長で、アコースティックベースやジャズ系のベーシストに張られることが多いです。表面はツルツルしており、ウッドベース弦と同じ手触りになっています。
ジャズ系の音楽にはマッチしますがそれ以外のジャンルにはラウンドワウンド弦の方が合います。値段も高めですので余程のこだわりがない限りはラウンドワウンド弦をお勧めします。
コーティング弦
コーティング弦はサビを防ぐために弦の表面に特殊なコーティングをして弦の寿命を伸ばしている弦です。通常のベース弦は金属で出来ているため、弾いていると皮脂や汗で徐々にサビていきます。
通常の弦に比べて約2~3倍ほど長持ちしますがその分値段が高くなります。交換の手間を等を考えるとコストパフォーマンスは高いでしょう。
おすすめエレキベース弦
エレキベース弦について詳しく解説してきましたが最後にお勧めの弦をご紹介します。コスパ最強・定番・特殊弦を4・5・6弦に分けていますので参考になさってください。
コスパ最強弦
ミュージシャン御用達のサウンドハウス自社ブランドPLAYTECH (プレイテック)のエレキベース弦セットになります。私も実際に使用しましたが低価格でありながら普通に使用できます!
4・5・6弦ベースに対応したセットが販売されており、ゲージの種類も選べます。送料込みで気軽に購入できる金額ですので気になる方は是非お試しください。
PLAYTECH ( プレイテック ) / EBS-45105 ベース弦 / 4弦セット
■ニッケルラウンドワウンド
■ロングスケール(レギュラースケール)
■.045 .065 .080 .105
PLAYTECH ( プレイテック ) / EBS-45125 ベース弦 / 5弦セット
ニッケルラウンドワウンド
ロングスケール(レギュラースケール)
.045 .065 .080 .105 .125
PLAYTECH ( プレイテック ) / EBS-27125 ベース弦 / 6弦セット
ニッケルラウンドワウンド
ロングスケール(レギュラースケール)
.027 .045 .065 .080 .105 .125
定番弦 / 4弦セット
DADDARIO / EXL170 Nickel Wound Bass Light 45-100
エレキベースの大定番ベース弦『DADDARIO ( ダダリオ ) / EXL170』
弦選びに迷ったらこちらをお勧めします!定番中の超ド定番弦です。プロベーシストのユーザーも多いのでクオリティーも最高です。
素材はニッケルワウンドで様々なプレイスタイルに対応。標準的な45-100ゲージは弾きやすく初心者にもお勧めです。
ロング(レギュラー)スケール
形状:ラウンドワウンド
素材:ニッケル
ゲージ:Regular Light (.045 .065 .080 .100)
DADDARIO / EXL170TP Nickel Wound Bass Light 45-100
上記の2セット商品です。お値段も割安でお得です。
DADDARIO / EXL165 Nickel Wound Bass Light Top Medium Bottom 45-105
『DADDARIO / EXL170』のゲージが太い弦が『EXL165』になります。『EXL170』と弾き比べしてどちらが好みか試してみるのも面白いですね。
ロング(レギュラー)スケール
形状:ラウンドワウンド
素材:ニッケル
ゲージ:Custom Light (.045 .065 .085 .105)
DADDARIO / EXL165TP Nickel Wound Bass 45-105
上記EXL165の2セット商品です。
リチャードココ / RC4GN BASS STRINGS NICKEL ROUND WOUND
材質や製造過程にもこだわったMade in Italyのベース弦『Richard Cocco』
イタリアの弦楽器製作を受け継いでいる伝説の弦と呼ばれており、職人による手巻きで製作されています。芯が太く、クリアで存在感あるサウンドが特徴です。
ロングスケール
素材:ニッケル
形状:ラウンドワウンド
ゲージ:.045 .065 .085 .105
ERNIE BALL ( アーニー・ボール ) / Super Slinky Bass
こちらも大定番のベース弦です。楽器屋さんに必ずと言っていいほど置いてあります。ダダリオより弦の張力が少し弱いのでテンションが柔らかい弦が好みの方にお勧めです。
ロングスケール
素材:ニッケル
形状:ラウンドワウンド
ゲージ:.045 .065 .085 .105
定番弦 / 5弦セット
DADDARIO / EXL170-5TP Nickel Wound 5-Strings Bass Light 45-130 2set
大定番ベース弦『DADDARIO ( ダダリオ ) / EXL170』の5弦セットになります。4弦と使用は同じです。5弦の弦購入に迷ったらまずはこちらをおすすめします。
こちらはサウンドハウスさんでは2セットパックが破格のお値段にて販売されています。
ロング(レギュラー)スケール
形状:ラウンドワウンド
素材:ニッケル
ゲージ:Regular Light (.045 .065 .080 .100 .130)
リチャードココ / RC5CWN BASS 5-STRINGS NICKEL ROUND WOUND
材質や製造過程にもこだわったMade in Italyのベース弦『Richard Cocco』 の5弦セット。
イタリアの弦楽器製作を受け継いでいる伝説の弦と呼ばれており、職人による手巻きで製作されています。芯が太く、クリアで存在感あるサウンドが特徴です。
ロングスケール
素材:ニッケル
形状:ラウンドワウンド
ゲージ:.045 .065 .085 .105 .130
特殊弦(4弦)
ELIXIR ( エリクサー ) / NANOWEB Light Long Scale #14052
特殊弦でありエレキベースの大定番弦の地位を気づいている『エリクサー』は弦の表面を独自の技術でコーティングしています。
エリクサー弦の最大の特徴はコーティング技術によって汚れや汗による劣化を防ぎ、普通の弦よりも3~5倍長持ちする事です。コーティングは劣化を防ぐだけでなく、左手が動く際に生じるフィンガリングノイズも抑えてくれます。
値段はダダリオの2倍ほどしますが寿命と弦交換の手間を考慮するとかなりコストパフォーマンスが高い弦と言えるでしょう。
ブライトで迫力のあるサウンドが持ち味です。是非一度お試しください!
ロング(レギュラー)スケール
素材:ニッケル
ゲージ:.045 .065 .080 .100
ELIXIR ( エリクサー ) / NANOWEB Light Long Scale #14202 5弦セット
こちらはエリクサーの5弦セットになります。
ニッケル
ロングスケール
NANOWEB Light
045、065、085、105、130
定番弦 / 6弦セット
DADDARIO / EXL170-6 Nickel Wound 6-Strings Bass Light 32-130
大定番ベース弦『DADDARIO ( ダダリオ ) / EXL170』の6弦セットになります。4弦と使用は同じです。6弦の弦購入に迷ったらまずはこちらをおすすめします。
ロング(レギュラー)スケール
形状:ラウンドワウンド
素材:ニッケル
ゲージ:Regular Light (.032 .045 .065 .080 .100 .130)
リチャードココ / RC6DN BASS 6-STRINGS NICKEL ROUND WOUND
材質や製造過程にもこだわったMade in Italyのベース弦『Richard Cocco』 の5弦セット。
イタリアの弦楽器製作を受け継いでいる伝説の弦と呼ばれており、職人による手巻きで製作されています。芯が太く、クリアで存在感あるサウンドが特徴です。
ロングスケール
素材:ニッケル
形状:ラウンドワウンド
ゲージ:.034 .050 .070 .085 .110 .130
まとめ
この記事ではエレキベース弦について解説しました。内容をまとめると
- 弦の本数の確認
- スケール(弦の長さ) 34インチがロングスケール、35インチがエクストラロングスケール
- ゲージ(弦の太さ) 4弦なら.045-.100(.105)が標準
- 弦の素材 ニッケルとステンレス
- 弦の形状 ラウンドワウンドとフラットワウンド
- コーティング弦 代表的な弦はエリクサー
上記のポイントを押さえた上で、各弦メーカーが発売している様々な弦を気軽に試してみてはいかがでしょうか?きっと新しい発見があると思います。
この記事が少しでも参考になれば嬉しいです。