ウッドベースの基礎知識(弦・弓・チューニング等について)

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この記事ではウッドベースという楽器について詳しく解説しています。

エレキベースを含めたベース全般に関する記事はこちらをご覧ください。

ベースの種類・名称・特徴
ベースの種類・名称・特徴をウッドベース・コントラバス・エレクトリックアップライトベース・エレキベースに分類してそれぞれの楽器のメリット、デメリットを解説しています。

同じ楽器でもウッドベースはジャンルや、国によって様々な形態で演奏されます。何年もやっている方でも以外と知られていないウッドベースの奥深い世界をご紹介します。

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弦の数

コントラバスは基本的に4弦で構成されていますが5弦も存在します。5弦コントラバスの大多数がクラシック奏者に使用され、特に日本やドイツ語圏の奏者に使用されています。

5弦コントラバスをジャズで使用するプレーヤーは殆どいません。理由としては音の立ち上がりが遅くなり、楽器の鳴りが4弦より劣るからです。音色も暗くなるのでジャズには相性が悪いと感じます。

チューニング

ノーマルチューニング

通常のチューニングをオーケストラチューニングと呼び、太い弦から細い弦に向かってE・A・D・Gと調弦します。5弦コントラバスの場合は更に低い音が出るLow B弦を追加してB・E・A・D・Gとチューニングする場合と、高い音が出るHigh C弦を追加してE・A・D・G、Cとチューニングする場合があります。

High C弦を用いるプレーヤーは滅多にいませんが、代表的な方だとRenaud Garcia-Fonsさんが有名です。ウッドベースとは思えない音を出すので必聴です!楽器のイメージが変わると思いますよ。

ソロチューニング

上記以外の特殊な例としてソロチューニングがあります。主にクラシックでソロレパートリーを演奏する場合に用いられ、通常より全音上げてF#,B,E,Aと調弦します。通常の弦を使用すると弦に負荷がかかるのでソロ用専門の弦を張る必要があります。全音上げるだけですが、それだけで伴奏楽器ではなく旋律楽器になる感覚を得られます。コントラバスのソロリサイタルではソロチューニングで演奏される機会が多いですので是非生で聴いてみてください。

エクステンション

アメリカでは殆どのクラシック奏者がエクステンションという指板を延長してLow Cまで音が出る装置を取り付けています。ジャズではRon Carter氏とRufus Reid氏が使用されていますね。

エクステンションを取り付けるメリットは4弦ベースで5弦ベースとほぼ同じ音域まで低い音を出せることです。ただしエクステンション部のカポを上下させて音程を変化させるので、速いパッセージは弾けませんので操作性では5弦が圧倒的に有利です。しかしここぞという時に低い音域が出せるというのはベーシストにとって重要なことです。

クラシックのオーケストラ以外で5弦ベースの使用は効果的でないと考えますので、4弦より低い音域が必要な場合はエクステンションの取り付けが有効な手段となります。

デメリットは鳴り変わることです。このような装置をヘッドに付けるので僅かですが音が小さくなります。更に低い音域を手に入れるか、鳴りが変わるか、とても悩みますね笑

私はメイン楽器にエクステンションを取り付けていますがとても気に入っています。個人的にはお勧めです。

エクステンション部のアップ

弓の種類/ジャーマン or フレンチ

バイオリン、ビオラ、チェロで使用する弓は1種類ですが、コントラバスは下手握りのジャーマンスタイルのと上手握りのフレンチスタイルの2種類が存在し、形や持ち方、奏法まで違います。

2種類の異なる弓が存在する理由として、コントラバスだけがバイオリン属ではなく、ビオラ・ダ・ガンバ属のヴィオローネから発展した楽器だからです。ヴィオローネの弓はジャーマンスタイルで、このスタイルがコントラバスにも踏襲されました。バイオリン属のフレンチスタイルはバイオリン、ビオラ、チェロに使用されていましたが、コントラバスの名手ジョヴァンニ・ボッテシーニ(Giovanni Bottesini)によってコントラバスでもフレンチボウが使用されるようになりました。

日本とドイツ語圏はジャーマン弓を使用するプレーヤーが多く、フレンチ弓はフランス、イタリア、アメリカなどで多く使用されます。国によって使用するスタイルが違うのも興味深いです。

ジャーマン式とフレンチ式、どちらが良いの?という問題が必ず起こりますが、どちらのスタイルも一長一短があります。私の経験上、本気で弓弾き(アルコ奏法)を学ぶのであれば独学は不可能だと考えますので、習う先生のスタイルに合わせるのがベストです。

クラシックコントラバス奏者は基本的にジャーマンスタイルかフレンチスタイル、どちらか片方のスペシャリストなので、レッスン受講を希望する場合はどちらが専門分野なのかを確認する必要があります。

日本でもフレンチボウを使用するプレーヤーが増えてきましたがジャーマンスタイルが主流です。特にクラシック系音楽大学の先生のほとんどがジャーマンスタイルなので、日本で勉強してオーケストラ入団を目指す場合はジャーマンスタイル強くをお勧めします。

個人的な見解ですが、フレンチスタイルをマスターしている奏者は日本では極めて少ないので、ジャズベーシストでアルコをしっかり勉強されたい方もジャーマンスタイルをお勧めします。

立奏?座奏?

椅子を使用して座奏で演奏するジャズベーシストは少ないですが、オーケストラでは座奏がメインです。立奏と座奏に関しては賛否両論ありますが、立奏だから辛い、座奏だから楽というものでもなく、どちらも一長一短があります。私の考えとしては、ジャズプレーヤーであれば立奏での演奏を強くお勧めします。体への負担も立奏の方が少ないと感じます。実際ジャズクラブでの演奏はステージが狭いため、物理的に座奏が不可能な現場が多いのです。このため普段から立奏に慣れていないと対応できません。

クラッシック奏者であればソロで弾く場合は立奏、オーケストラは座奏が一般的なのでどちらでも演奏できるように慣れておく必要があります。

summary

いかがだったでしょうか?ウッドベースという楽器ひとつを取ってみても色んな種類や奏法があります。この記事を読んでウッドベースの奥深い世界に興味を持っていただけたら嬉しいです。

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