はじめに
PLAYTECH Navy Stomp
サウンドハウスのオリジナルブランド、PLAYTECHから出ているベース用プリアンプ「Navy Stomp」
この価格でここまでできるのは正直すごい!
この価格帯だと正直「最低限使えればいいかな」という期待値になりがちですが、実際に見ていくとそれを少し超えてきます。
結論から言うと、
メインで音を作るペダル”というより、全体のクオリティを底上げするペダルIt is.
派手さはないですが、ちゃんと使うとかなり便利な1台です。
このペダルの立ち位置はかなりはっきりしています。
・音をガラッと変えるタイプではない
・ナチュラルに整える方向
・最終段や補正用途で真価を発揮する
つまり、「気づいたらずっとONにしている系」のペダルです。
スペックとできること
この価格でここまで詰め込まれているのはかなり珍しいです。
・3バンドEQ(ミッド周波数可変)
・コンプレッサー
・XLR DIアウト
・ヘッドフォンアウト
・AUX IN(練習用)
ライブ、宅録、練習、全部1台で完結できます。
特にAUX INとヘッドフォンアウトがあることで、
・アンプ無しで完結できる
・スマホと繋いで音源を流しながら練習できる
ここはかなり大きいポイントです。
音の方向性
このペダルの一番の特徴はここです。
かなりナチュラル。
いわゆるSansAmp系のような「通した瞬間にキャラが乗る」タイプではなく、
・元のベースの音を活かす
・余計な色付けをしない
・でもちゃんと整う
というバランス。
このおかげで、どんなベースでも破綻しにくいという安心感があります。
逆に言うと、これ単体で“音作りが完成する”タイプではない
ここは理解しておいた方がいいです。
EQの質感
EQはかなり扱いやすいです。
・効き方が自然
・極端にしても破綻しにくい
・細かい補正がしやすい
特にミッドの可変は便利で、
・抜けない帯域を少し押し出す
・モコつきを軽く削る
こういう現場的な調整に強いです。
いわゆる「ド派手に音を変えるEQ」ではなく、ちゃんとした音に仕上げるEQという印象です。
コンプレッサーについて
コンプレッサーはこの機種の中でも重要なポイントです。
・THRESHOLDとCOMPの組み合わせで効き方が大きく変わる
・調整はやや直感的とは言いにくい
ただ、この挙動に慣れてくるとかなり細かくコントロールできるようになります。
音の傾向としては、
・ナチュラルなアタック感を保てる
・軽くかけるだけでも粒立ちが整う
・強めにかければしっかりと圧縮感も出せる
極端にキャラクターを付けるタイプではなく、音を自然に整える方向のコンプレッサーです。
最初は少し分かりづらさがありますが、使い方が見えてくると「常にうっすらかけておきたくなる」タイプの実用性があります。
実際の使いどころ
このペダルは、置き場所で印象がかなり変わります。
おすすめはこのあたりです。
・歪みの後 → ローエンドの整理や音のまとまりが良くなる
・ボードの最後段 → 全体の質感を整えつつDIとして使う
・自宅練習 → PHONESとLINE INでそのまま完結
特に最後段に置いたときは、全体のバランスが整って音が安定する感覚があります。
劇的に変わるわけではないですが、「なんかまとまりが良い」と感じる変化がしっかり出ます。
このあたりからも、このペダルは音を作るというより、音を仕上げる役割が強いと感じます。
良いところ
・この価格帯としては機能がかなり充実している
・音がナチュラルで扱いやすい
・ミッドEQがしっかり効いて実用的
・コンプレッサーがしっかり機能する
・DIとしてそのまま使える
・宅録や練習環境もこれ1台で対応できる
全体的に「派手ではないけどちゃんと使える」作りで、無理のない音作りができます。
気になるところ
・歪み要素はないのでこれ単体で音作りを完結させるタイプではない
・キャラクターはかなりナチュラル寄り
・コンプレッサーは最初少し分かりづらい
・劇的な変化を求めると物足りなさはある
ただ、このあたりは割り切った設計とも言えます。
音を大きく変えるのではなく、整える方向に特化している印象です。
こんな人におすすめ
・初めてプリアンプやDIを導入したい
・コストを抑えて一通り揃えたい
・ライブと宅録どちらもやる
・今のボードの完成度をもう一段上げたい
・ナチュラルな音作りが好み
向いていない人
・1台で強いキャラクターを作りたい
・歪み中心で音を作りたい
summary
PLAYTECH Navy Stompは、
音を作り込むというより、音を整えて仕上げるタイプのペダルです。
・メインの音作りは別で行う
・最後にこれで全体を整える
この使い方をすると、この機材の良さがしっかり見えてきます。
この価格帯だと「とりあえずで終わる機材」も多いですが、これは使い方次第でしっかり戦力になります。
派手さはありませんが、その分どんな環境でも扱いやすく、気づいたら長く使っているタイプのペダルです。






