ジャズベース講座・基礎編・Part17ではこれまで学んだハーフポジションから第7ポジションまでを使用したスケール練習方法について取り上げます。
ジャズベース講座・基礎編の各Partでスケール練習のエクササイズはありましたが、このPart17ではそれらを発展させた内容となっており、どのようなスケール練習をすれば実際の演奏(即興演奏)に反映されるかを詳しく解説していきます。
12keyでのエクササイズ譜面はページ下からダウンロード可能ですので是非ご活用ください。
スケール練習の重要性
最初にスケール練習の重要性について解説します。
教則本やYouTubeのレッスン動画でも必ずと言っていいほどスケールについて解説されていますが、皆さんの中にはスケール練習ってそんなに重要なの?と思われている方はいませんか?
私はジャズを勉強し始めた頃はスケール練習をただのウォームアップ練習として捉えていました。一番の理由はスケールを練習してもアドリブが満足に弾けなかったからです。ベースライン構築の手助けになっていましたが、スケール練習をさほど重要な練習としては認識していませんでした。
ですが、その後に様々なソロの耳コピを重ねていくうちに、全てのプレイヤーの共通点としてスケールのアイデアが随所に使用されていると気がつきました。
現在はスケール練習はジャズを演奏する上で最も重要な要素と感じています。ベースラインの構築はもちろん、アドリブソロに悩んでいる方は先ずは基礎練習の基本であるスケール練習を取り入れてください。
シンプルで単純なスケール練習を反復するだけでは即興演奏は可能にはなりませんが、この記事はアドリブの基礎力を身に付けるための内容となっています。普段の練習に是非取り入れてみてください。
スケール練習の目的
スケール練習の最大の目的は楽器の基礎力を身につける事です。ここで言う基礎力とは以下を意味します。
- Understanding the position and fretboard
- Learning correct fingering
- Finger strengthening
- Establishment of volume and tone
またジャズ(即興演奏)を学ぶプレーヤーにとってスケール練習は以下を習得できます。
- ベースラインの組み立てが可能になる
- アドリブ(ソロ)をする為の基礎力が身に付く
このようにスケール練習は楽器や音楽力を習得する為に必要な練習メニューとなります。
スケール練習時の注意点
スケール練習の効果を上げる為に以下項目を実践してください。
- 何の音を弾いているかを認識しながら弾く。(音はCやB♭のようにアルファベットで考える)
- どこのポジションを押さえているかを理解しながら弾く
- フィンガリングを覚える
- 複数のフィンガリングパターンで弾けるようにする
スケールをただ漠然と練習していても得られる効果は少なくなります。考え方や練習方法で大きな成果が得られるでしょう。
Fingering Concept
ここまでジャズベース講座を受講くださっている方は既にフィンガリングについてご理解されていると思いますが、ここでもう一度見直してみましょう。
Important elements of fingering include
- Play in a position that covers as many notes as possible.
- Select a position that can cover many notes when moving from one position to another.
- Reduce the number of times you move positions.
- Avoid pinky to pinky shifting whenever possible. (except for glissandos, etc.)
- The G, D, and A notes should be played on the open strings from the standpoint of tone and ease of position movement. (Depending on the phrase, it may be better to hold them.)
To summarize the aboveChoosing fingerings that are rational, lean, and minimize positional shifts as much as possible is a major key to progress.
スケール練習で即興演奏力の下地を作る
スケール練習を効果的に即興演奏力に反映させる一番の方法は、弾いているスケールがどんなコードで使用できるのかを意識しながら練習する事です。
例えばCメジャースケールはC△7で使用可能ということは理解いただけると思いますが、他のコードでもCメジャースケールが機能します。ここで解説すると長くなりますので詳しくは実践編にて説明しますが、1つのスケールがいくつものコードに対応できると知っておいてください。
現時点ではCメジャースケール=C△7、Dドリアン=Dm7のようにスケールとダイアトニックコードを関連付けて練習してください。スケールを弾いている時にコードを意識するだけで即興演奏力の下地を作る事が可能です。
スケール練習
それではスケール練習を開始しましょう。今回ご紹介する練習はハーフポジションから第7ポジションまでを使用した内容となっています。
エクササイズはスケールを立体的に把握し、指板の理解がより深まる効果があります。メジャースケールの練習となっていますが色んなスケールでトライしてみてください。
- ページ一番下より全てのKeyで記載された譜面がダウンロード可能です。
- フィンガリングを一部記載していますが他にも良いフィンガリングは存在しますのでご自身で考えてみてください。(Fingering Conceptを参照)
ダイアトニックスケール
今回取り上げるのはダイアトニックスケールを効果的に習得できるエクササイズです。(ダイアトニックスケールとコードについて学びたい方は以下をご覧ください)
以下はこのエクササイズの注意事項です。
- コードを記載していますのでスケールとの関係性を意識しながら練習してください。
- エクササイズはアイオニアンからロクリアンまでを弾く内容となっていますが、各Keyの一番低い音から弾けるモードからスタートしています。
- ③は小指でハーモニクスを鳴らすことを意味しています。

3度音程パターン
スケールのパターン練習で最もポピュラーな3度音程パターン練習です。

3音グループパターン
3音を1パターンとしたスケール練習です。

4音グループパターン
4音を1パターンとしたスケール練習です。

summary
ジャズベース講座・基礎編・Part17ではスケール練習方法について解説しました。
ご紹介したエクササイズは基本的な内容になりますが、即興演奏を行う為に必要な下地を作ることが可能になります。
ジャズベース講座・実践編では今回のスケール練習を更に即興演奏に反映させる内容をご紹介する予定ですのでご期待ください。
ジャズベース講座・基礎編・Part18ではコード練習方法について解説していますので合わせてご覧ください。






