ジャズベース講座・基礎編・Part12ではFifth Position(第5ポジション)を学習します。
第4ポジションの講座を終えてない方はそちらから取り組みましょう。
こちらで取り扱った譜面はページの一番下からダウンロード可能となっています。
Fifth Position
第4ポジションから半音高いポジションがFifth Position(第5ポジション)です。
第5ポジションを正確に押さえるポイントは第4ポジションを正確に取ることです。第4ポジションを基準としてそこから半音高く押さえましょう。この時親指も4本指と一緒に移動することを忘れないでください。
Position Chart
第5ポジションの指板表です。音の確認をしましょう。
エクササイズ開始前の注意点
- 左手のフォームと動作の注意事項を守りましょう。
- 音は次の音までギリギリまで伸ばして切れないように注意してください。
- フィンガリングは必要最低限で記載してあります。
- 記載しているテンポは目安です。速く感じるのなら設定より遅くしてください。
- 必ずメトロノームを使用しましょう。
各弦での練習
4本弦での練習
スケール / エチュード練習
『Swing』と明記されている場合はEvenの8分音符ではなく、Swingの8分音符で弾くようにしてください。EvenとSwing8分音符についてはこちらのPart6をご覧ください。
Key=F スケール / エチュード
スタンダード曲練習 / Dexterity(Rhythm Change)
Charlie Parker作曲、Dexterityはリズムチェンジというコード進行が使用された曲です。リズムチェンジとはGeorge Gershwin作曲『 I Got Rhythm 』のコード進行(Change)を元に作曲された曲を意味します。AABAの32小節で形成されており、循環コードと呼ばれるⅠーⅥーⅡーⅤが多く存在することから『循環』とも呼ばれます。代表的なナンバーとして、 I Got Rhythm、Anthropology、Dexterity、Moose The Mooche、Oleo、Rhythm-A-Ningが挙げられます。
Bluesと同様にRhythm Changeはジャズの基本であり、頻繁に演奏します。テンポの速い曲が多く、自由に弾けるようになるには相当の練習量を積む必要があります。
テーマ→アドリブソロ→ベースライン→テーマという構成です。
スタンダード曲練習 / Blues For Alice
Charlie Parker作曲、Blues For Aliceはブルースコード進行が変化した曲です。 セッションでも比較的取り上げられる曲です。テーマ→アドリブソロ→ベースライン→テーマという構成です。
まとめ
ジャズベース講座・基礎編・Part12はここまでになります。
こちらでは以下を解説しました。
- 第5ポジションの指板表確認
- 各弦と全ての弦上での練習
- Key=Fのスケールと練習曲
- スタンダード曲練習 / Dexterity
- スタンダード曲練習 / Blues For Alice
冒頭でも解説しましたが、第5ポジションは第4ポジションを基準に位置を把握しましょう。
第5ポジションの使用頻度はかなり多いので何度も繰り返し練習してマスターしてください。
次のPart13では5と6の中間ポジションについて解説します。