ベースの種類・名称・特徴

コントラバス ベース関連
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音楽の要となるベースはバンドアンサンブルを支える重要な役割を担っています。縁の下の力持ちとしての役割はもちろん、ギターやピアノのようにメロディー奏でることも可能な楽器です。

ベースと一口に言っても一つの楽器を示すのではなく複数存在します。

え?エレキベースしかないでしょう?と思われた方も、ベースってどんな楽器?と思われた方も是非この記事をご一読ください。ベースの奥深い世界にご案いたします。

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名称

ベースは大きく分けると以下の3種類に分類されます

ウッドベース/コントラバス

ウッドベースとコントラバスは名称が違いますが同じ楽器です。

日本のジャズ界ではウッドベースと呼ばれるのが一般的です。(因みにウッドベースは和製英語なので海外では通用しません。)アップライトベースとも言いますが、どちらかといえばYAMAHAサイレントベースのようなエレクトリックアップライトベースを指します。英語圏ではAcoustic BassまたはUpright Bassと呼ばれます。

クラシックの世界ではコントラバスと呼ばれ、吹奏楽では弦バスと呼ばれる事が多いです。英語圏ではDouble Bassと呼ばれます。

Double Bassという名前の由来ですが、ハイドンやモーツァルトの古典派までのチェロとコントラバスは同じ譜面を使用し同じ音を弾いていました。コントラバスはチェロよりも1オクターブ低い音で弾いていたのでダブルで低い=Double Bassというのが名前の由来のようです。モーツァルトの少し後に出てきたベートーヴェン、彼の作曲した交響曲第三番『英雄』以降はチェロとコントラバスは違う音を弾くようになってきました。

エレクトリックアップライトベース

YAMAHAサイレントベースを代表する楽器をエレクトリックアップライトベース、またはエレクトリックアコースティックベースと呼びます。ウッドベースとエレキベースの良いところが反映された楽器です。

YAMAHA ( ヤマハ ) / SLB300 サイレントベース

エレクトリックベース

エレクトリックベース、エレクトリックベースギター、エレキベースという名称があります。日本ではエレキベース、または省略してエレベという名前で定着しています。

ウッドベースと同様にエレキベースという名称は和製英語ですので海外では通用しません。Electric Bassが海外では一般的です。

ウッドベースのようにジャンルで呼び名が変わる事がないので名称で混乱することは無さそうですね。

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特徴

それぞれの楽器の特徴を見ていきましょう

ウッドベース/コントラバス

  • 主にジャズとクラシックで使用されます。
  • 全長180~200cm、重さ約10kgもある存在感のある楽器です。
  • 大きさがあるので生音もかなりの音量があります。
  • クラシックは生音で常に演奏しますが、ジャズの場合は個人練習を除き音を増幅するアンプを使用するのが一般的です。
  • 防音環境が整っていなければ自宅での練習は難しいでしょう。
  • 電車等の公共機関での運搬は不可能ではありませんが、車の利用をお薦めします。

エレクトリックアップライトベース

  • 主にジャズとポピュラー音楽に使用されます。
  • 全長約170cm、重さ約7kgとウッドベースに比べればかなりコンパクトです。
  • ウッドベースのように楽器本体が共鳴する空洞胴体がほとんど無く生音は小さいので練習・アンサンブル共にアンプは必須です。
  • 自宅練習は問題ないですが、防音環境が整ってない場合は深夜の音出しは注意が必要です。
  • 電車等の公共機関での運搬は可能ですが、重さがあるので徒歩時間が長い場合は車の利用をお薦めします。

    エレクトリックベース

  • ポピュラー音楽全般に使用されます。
  • 全長約120cm、重さ約3.5~5kgと非常にコンパクトです。
  • 4弦以外にも5弦・6弦ベースという多弦ベースが存在し、より広い音域で演奏可能です。
  • 生音は小さく、練習・アンサンブル共にアンプは必須です。
  • 自宅での練習は問題ないですが、防音環境が整ってない場合は一部の奏法(スラップ)を用いた深夜の音出しは注意が必要です。
  • 電車等の公共機関での運搬が容易です。

まとめ

ベースという楽器の種類と特徴について簡単ではありますがまとめてみました。これからベースを始めてみようと思っている方の参考になれば嬉しいです。

ウッドベースをやってみたい!と思われた方は以下の記事で更に詳しく書いていますので是非ご一読ください。

ウッドベースの基礎知識(弦・弓・チューニング等について)
ウッドベースの弦数、チューニング、弓の種類などを一歩踏み込んで詳しく解説しております。
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