ジャズベース講座・理論編・Part18はMode Jazz(モードジャズ)について解説します。
Mode Jazz(モードジャズ)とは
モード・ジャズ(Modal Jazz・モーダルジャズ)は、コード進行よりもモード(旋法)を用いて演奏されるジャズを意味します。
1959年リリースの、マイルス・デイヴィスのアルバム「カインド・オブ・ブルー」でモード・ジャズは完成されました。
それまでジャズの主流であったビバップなどのモダンジャズでは、コード進行に基づくアドリブ・ソロが行われてきましたが、コード進行を主体とせず、モードに基づく旋律による進行に変更したものがモード・ジャズです。
分かりやすく言い換えると、コード主体ではなく、スケール主体のジャズがモードジャズです。ビバップの特徴であるように、コード進行が激しく変化するのに対してモードジャズは同じコードが続くという特徴があります。
モードジャズの代表曲
それではモードジャズの代表曲をご紹介します。
So What
モードジャズの代表曲、So Whatは先にご紹介したマイルス・デイヴィスのアルバム「カインド・オブ・ブルー」の1曲目に挿入されています。モードジャズ=So Whatと言って良いほどモードジャズにとって重要な曲です。
DドリアンモードとE♭ドリアンモードで構成された曲で、コードはDm7とE♭m7の2コードです。
Impressions
Impressionsはカインド・オブ・ブルーにも参加していたSax奏者、ジョン・コルトレーン作曲のモードジャズ曲です。So Whatと同じモード・コード・小節数で構成された曲です。
Maiden Voyage
マイルス・デイヴィスバンドのピアニストでもあったハービー・ハンコック作曲のMaiden Voyageもモードジャズの代表曲です。So WhatとImpressionsは2つのモードで構成された曲でしたが、Maiden Voyageは4つのモードで成り立っています。
まとめ
ジャズベース講座・理論編・Part18はMode Jazz(モードジャズ)について解説しました。
ジャムセッションで頻繁に演奏されるのはビバップが中心ですが、現代のジャズはモードジャズからも大きな影響を受けていると感じます。
モードジャズの代表曲であるSo Whatの解説やwalking bass lineの攻略法についての記事もありますので、是非合わせてご覧ください。
この記事が少しでも参考になれば嬉しいです。