ジャズベース講座・基礎編・Part16ではSeventh Position(第7ポジション)を学習します。
6と7の中間ポジションの講座を終えてない方はそちらから取り組みましょう。
こちらで取り扱った譜面はページの一番下からダウンロード可能となっています。
Seventh Position
6と7の中間ポジションから半音高いポジションがSeventh Position(第7ポジション)です。
第6ポジション以降は小指(4指)の代わりに薬指(3指)を使用します。親指の位置などフォーム全体をご確認ください。
Position Chart
第7ポジションの指板表です。音の確認をしましょう。
エクササイズ開始前の注意点
- 左手のフォームと動作の注意事項を守りましょう。
- 音は次の音までギリギリまで伸ばして切れないように注意してください。
- フィンガリングは必要最低限で記載してあります。
- 記載しているテンポは目安です。速く感じるのなら設定より遅くしてください。
- 必ずメトロノームを使用しましょう。
各弦での練習
5と6の中間ポジション以降からE弦でのエクササイズを省略しています。理由としては非常に押さえずらく実用性がないからです。
エレキベースとは異なりウッドベースのE弦を実際に使用するポジションはハーフポジションと第1ポジションが99%の割合を占めます。(親指を使用したハイポジションの場合はE弦も使用します)
3本弦での練習
スケール / エチュード練習
『Swing』と明記されている場合はEvenの8分音符ではなく、Swingの8分音符で弾くようにしてください。EvenとSwing8分音符についてはこちらのPart6をご覧ください。
Key=A スケール / エチュード
Key=D スケール / エチュード
スタンダード曲練習 / Anthropology
Charlie Parker作曲、『Anthropology』はリズムチェンジというコード進行が使用された曲です。リズムチェンジとはGeorge Gershwin作曲『 I Got Rhythm 』のコード進行(Change)を元に作曲された曲を意味します。AABAの32小節で形成されており、循環コードと呼ばれるⅠーⅥーⅡーⅤが多く存在することから『循環』とも呼ばれます。代表的なナンバーとして、 I Got Rhythm、Anthropology、Dexterity、Moose The Mooche、Oleo、Rhythm-A-Ningが挙げられます。
Bluesと同様にRhythm Changeはジャズの基本であり、セッションやライブでも頻繁に演奏します。テンポの速い曲が多く、自由に弾けるようになるには相当の練習量を積む必要があります。
ジャズベース講座・基礎編・Part12ではDexterityを課題曲として取り上げていますので復習を兼ねて再チャレンジしてみてください。
テーマ→ベースライン→アドリブソロ→テーマという構成になっています。
まとめ
ジャズベース講座・基礎編・Part16では以下を解説しました。
- 第7ポジションの指板表確認
- 各弦と全ての弦上での練習
- Key=Aのスケールと練習曲
- Key=Dのスケールと練習曲
- スタンダード曲練習 / Anthropology
第6ポジションから小指の代わりに薬指を使用します。薬指は弱い指ですので最初は弾きずらさを感じるかもしれませんが何度も繰り返し練習してマスターしてください。
今回のPart16にてウッドベースの『ローポジション』の基礎解説が終了します。(第7ポジションより高いポジションは『ハイポジション』となりジャズベース講座・応用編にて講座を開始します)
Part17以降の講座ではハーフポジションから第7ポジションまでの総合的な練習をスケールやコードといった課題で引き続き学んでいきます。