Part5ではSecond Position(第2ポジション)を学習します。Half Positionと第1ポジション練習を終えてない方はそちらから取り組みましょう。
こちらで取り扱った譜面はページの一番下からダウンロード可能となっています。
Second Position
Half Positionから半音高いポジションがSecond Position(第2ポジション)です。Half PositionとFirst Position同様にSecond Positionの位置も視覚的に覚えましょう。Second Positionを押さえた時にHalf PositionとFirst Position位置をイメージ出来ることが大事です。
Position Chart
Second Positionの指板表です。音の確認をしましょう。
エクササイズ開始前の注意点
- 左手のフォームと動作の注意事項を守りましょう。
- 音は次の音までギリギリまで伸ばして切れないように注意してください。
- フィンガリングは必要最低限で記載してあります。
- 記載しているテンポは目安です。速いと感じるのなら設定より遅くしてください。
- 必ずメトロノームを使用しましょう。
各弦での練習
4本弦での練習
Key=C スケール / エチュード
Half~Second Positionのシフティング練習
これから先はKey=FとBbブルースWalking Bass Lineのポジション移動を含んだ課題になります。Part4でも解説しましたが、以下注意事項を守り実践してください。
- 移動の際に指を弦から離さない(弦を押さえた状態だが脱力を忘れずに)
- 指だけでなく腕全体で一緒に移動。(指先よりも肘から動かす感覚を持つとやりやすい)
- テンポに合ったスピードで移動(メトロノームの振り子の動きと同じ速さになるイメージ)
- 左手のフォームを崩さない。
Blues Key=F Walking Bass Line
Blues Key=Bb Walking Bass Line
Now’s The Time
メロディーを練習する重要性
Charlie Parker作曲 – Now’s The TimeはFブルースの代表曲でセッションでも頻繁に演奏します。
ベーシストはアンサンブルでメロディーを弾く事はほとんどありませんが、メロディーを練習することによってアドリブフレーズを学ぶ事に繋がります。特にチャーリー・パーカーの曲はメロディーがそのままアドリブフレーズになっている特徴があります。ジャズ定番フレーズの宝庫となっているので曲を練習する際はベースラインだけでなく必ずメロディーも取り組みましょう。
Now’s The Timeはハーフポジションでも演奏可能ですが、右手の移弦を考慮してこのPart5で取り上げました。下記譜面のフィンガリングとは別にハーフポジションだけで弾けるフィンガリングも確認してみてください。
まとめ
ジャズベース講座・基礎編・Part5はここまでになります。
こちらでは以下を解説しました。
- セカンドポジションの指板表
- 各弦と全ての弦上での練習
- Key=Cのスケールと練習曲
- Key=F Blues Walking Bass Line
- Key=Bb Blues Walking Bass Line
- Now’s The Time
Part5でメロディーを弾く課題を取りあげましたが、スタンダード曲のメロディーを練習することがアドリブ習得の第一歩になります。
これまでの練習曲はシンプルなリズムで書かれたものが多かったですが、Now’s The Timeでは少し複雑なリズムが出てきましたね。次のPart6ではリズムに特化した内容でリズムに苦手意識を持っている方には特に腰を据えて取り組んでいただきたいです。