ジャズベース講座・基礎編・Part6・リズム練習

ジャズベース講座基礎編
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リズム練習

ベーシストにとって最も重要なスキルは何でしょうか?

それは安定したリズムを提示してグルーヴ(Swing)することです!

音楽というのは決められたテンポやリズムで音を表現する芸術です。高度で難解なフレーズを速く弾けたとしてもリズムが合っていなければ台無しで説得力ゼロになってします。当然グルーヴはしないのでレベルの高い音楽とは言えません。ハイレベルなプレーヤーになるためには基本的なリズムトレーニングが必要不可欠です!

このPart6では様々なリズムに特化したエクササイズを用意しました。ウッドベーシストだけでなくエレキベーシストの方も取り組める内容ですので是非ご活用ください。

特徴

  • 初心者から上級者までエクササイズに取り組んでいただけます。
  • 課題はどのレベルも一緒の内容ですが、メトロノームの使い方によって初級・中級・上級の3ステップに分かれています。

まずはご自身がどのレベルにいるか以下からご確認ください。

レベルチェック

初級

  • 楽器または音楽初心者
  • 8分音符は何とか取れるが16分音符が取れない

中級

  • 楽器または音楽中級者
  • 8分音符は問題なく取れて16分音符中心のフレーズも練習すれば弾ける

上級

  • 楽器または音楽上級者
  • 16分音符フレーズも問題なく取れて弾ける

練習開始前に以下ガイドラインをご確認ください。

練習ガイドライン

全レベル共通

  • 必ずメトロノームを使用して練習してください。
  • テンポはBPM=60〜となっていますがレベルに合わせて遅くしたり速くしてください。
  • テンポが遅い、音数が少ない場合は基本的にワンフィンガー奏法で、速いテンポ設定、音数が多い場合はツーフィンガー奏法を使用してください。
  • 1回に取り組むのは2〜3課題を目安に可能な限り毎日練習しましょう。
  • 確実に弾けているか録音して確認しましょう。

初級

レベルに合わせて以下の順でメトロノームを鳴らして練習してください。

  1. 1拍ずつ鳴らす
  2. 1拍目と3拍目の表拍に鳴らす
  3. 2拍目と4拍目の表拍に鳴らす

中級

  1. 2拍目と4拍目の表拍に鳴らす
  2. 1〜4拍目のいずれかの表拍だけ鳴らす(1拍目だけ鳴らすなど)

上級

  1. 8分音符主体の課題は1〜4拍目の裏拍のいずれかだけ鳴らす(1拍目の裏だけ鳴らすなど)
  2. 3連音符主体の課題はの3連符の2と3つ目に鳴らす
  3. 16分音符主体の課題はの16分符の2〜4つ目に鳴らす

以下の譜面はメトロノームを鳴らす箇所の例です。

*注) 8分と3連符や、16分と3連符のように奇数と偶数音符が混ざった課題は1番の鳴らし方でメトロノームを使用する。

それではリズム練習を開始しましょう。譜面はページの一番下からダウンロード可能です。

全音符・2分・4分・8分音符

付点4分・8分音符

4分と8分音符シンコペーション

3連符

16分音符

付点8分・16分音符

3連・16分音符シンコペーション

Even8分音符とSwing8分音符の違い

ジャズで最も頻繁に使用されるリズム『Swing』について説明します。Swingとは揺れる、揺らすという意味で、日本では4beat=Swingと認知されています。

Swingで使用される8分音符と16分音符は(16分音符はスローテンポに限る)4分音符を均等に2つ、4つに割ったリズムではありません。Swingの8分音符を正確に表記する事は出来ないのですが、一般的に以下のように譜面に書かれます。

上記のように8分音符が3連音符に近い感じになりますが、あくまで近いリズムであり、厳密には違います。

ジャズ初心者のプレーヤーでSwingを3連feelのシャッフルになっている方をよく見かけます。Swingとシャッフルは似ていますが違うリズムですので注意が必要です。『Swing』とは8分音符の裏拍にアクセントをつけたリズムと3連符を足して2で割ったリズムが一番近いと感じます。

プレイヤーそれぞれが独自のSwing感覚を持っており、3連シャッフル寄りの奏者もいれば、even8分音符寄りで演奏する奏者もいます。Swing feel (グルーヴ)は聴いてきた音楽、好きなプレイヤー等に影響を受けて形成されるものと推測されます。

『Swing』を知識として理解していただく必要はありますが、実際の演奏を聞いてSwingのリズム・グルーヴがどういうものか感じていただくのが最も重要です。特に40〜50年代のビバップ・ハードバップを聴くことをお勧めします。

まとめ

ジャズベース講座・基礎編・Part6、リズムトレーニングいかがだったでしょうか?エクササイズ数が多いので焦らずじっくり取り組んでくださいね。

リズム感を良くするのは才能ではなく、正しい練習方法の実践と努力の積み重ねです。楽器の上達を同じで直ぐに上達はしませんが、コツコツ練習していれば必ず結果はついてきます!頑張ってください!

Part7では2と3の中間ポジションを取り上げます。是非チェックしてくださいね。

ジャズベース講座・基礎編・Part7・レイキング奏法
レイキング奏法とはピッキングテクニックの一つで、一本の指で高い弦から低い弦に移弦する奏法です。オルタネイトピッキングで困難なフレーズもレイキングを使えば簡単に弾ける場合があります。このPart7では基礎練習とベースラインを使用してレイキング奏法をマスターしましょう。

譜面ダウンロード

全音符・2分・4分・8分音符エクササイズ

付点4分・8分音符

4分・8分シンコペーション

3連符エクササイズ

16分音符

付点8分・16分音符

3連・16分音符のシンコペーション

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