ジャズベース講座・基礎編・Part15ではBetween Sixth and Seventh Position(6と7の中間ポジション)を学習します。
第6ポジションの講座を終えてない方はそちらから取り組みましょう。
こちらで取り扱った譜面はページの一番下からダウンロード可能となっています。
Between Sixth and Seventh Position
第6ポジションから半音高いポジションがBetween Sixth and Seventh Position(6と7の中間ポジション)です。このポジションは第6ポジションを基準にして半音分高く押さえると正確に取れるでしょう。写真でフォームをご確認ください。
Position Chart
6と7の中間ポジションの指板表です。中指に位置するG、D、A、E音は開放弦の1オクターブ上でハーモニクスが使用可能です。
エクササイズ開始前の注意点
- 左手のフォームと動作の注意事項を守りましょう。
- 音は次の音までギリギリまで伸ばして切れないように注意してください。
- フィンガリングは必要最低限で記載してあります。
- 記載しているテンポは目安です。速く感じるのなら設定より遅くしてください。
- 必ずメトロノームを使用しましょう。
各弦での練習
5と6の中間ポジション以降からE弦でのエクササイズを省略しています。理由としては非常に押さえずらく実用性がないからです。
エレキベースとは異なりウッドベースのE弦を実際に使用するポジションはハーフポジションと第1ポジションが99%の割合を占めます。(親指を使用したハイポジションの場合はE弦も使用します)
3本弦での練習
スケール / エチュード練習
『Swing』と明記されている場合はEvenの8分音符ではなく、Swingの8分音符で弾くようにしてください。EvenとSwing8分音符についてはこちらのPart6をご覧ください。
Key=A♭ スケール / エチュード
Key=D♭ スケール / エチュード
スタンダード曲練習 /Donna Lee
Donna LeeはSax奏者Charlie Parkerの作曲 ですがベーシストとしてはジャコ・パストリアスの演奏の方が馴染みがあると思います。
ウッドベースでテーマを弾くことは非常に困難ですが焦らずゆっくりなテンポから徐々に上げていきましょう。
Charlie Parkerの曲全般に共通する事ですが、テーマの音使いがそのままアドリブソロで使用できる内容になっています。特にDonna Leeのメロディーはビバップフレーズの宝庫になっていますので、そういった観点からもこの曲をしっかりマスターする必要があります。
進行はテーマ→アドリブソロ→ベースライン→テーマという構成です。
私のYoutubeチャンネルにもアルコでテーマを弾いている動画がありますので宜しければご覧ください。
まとめ
ジャズベース講座・基礎編・Part15では以下を解説しました。
- 6と7の中間ポジションの指板表確認
- 各弦と全ての弦上での練習
- Key=A♭のスケールと練習曲
- Key=D♭のスケールと練習曲
- スタンダード曲練習 / Donna Lee
第6ポジション以降から小指の代わりに薬指を使用します。薬指は弱い指ですので最初は弾きずらさを感じるかもしれませんが何度も繰り返し練習してマスターしてください。
次のPart16では第7ポジションについて解説します。